「いない」ことにされていないか?
――地方から始める、多様性と誰もが生きやすい社会づくり――
「自分の周りにはLGBTの人なんていませんよ」
「アライ? アリ(昆虫)のこと?」
地方の現場やビジネスの最前線では
こうした声をよく耳にすることが少なくありません
テレビやSNSで「多様性」という言葉が飛び交い自治体が理解促進の委員会を立ち上げても
どこか「自分には関係ない遠い世界の話」として通り過ぎてしまう
そして 女性活躍推進や起業家支援といった施策も 従来の固定的な価値観(昭和的価値観)の延長線上で処理されてしまいがちです
しかし 本当に「身近にいない」のでしょうか
統計が示す「困りごと」のリアル厚生労働省の「職場における性的指向・性自認等に関する調査」によると
職場で何らかの困りごとを抱えている当事者の割合は同性愛者で約36% トランスジェンダーでは54%に上ります
「いない」のではなく「言えない」
「隠さざるを得ない」構造がそこにあるだけなのです
性同一性障害を冷ややかな目で見ていた
ショウワの時代は終わったのです
※国際的にはWHOの国際疾病分類(ICD)において
従来の性同一障害は最新のICD-11で精神疾患の分類から外れ
名称も性別不合に変更されました
病気の障害ではなく医療ニーズのある性の健康に関する状態として位置づけられている
社会の無関心や誤解の中で当事者が声を潜めていたとき
彼ら・彼女らは「社会的行方不明者」として孤立していて
言えない•表現できないという長く苦しい時代がありました
今や時代は令和―――
社会は 一人ひとりの生き方を支える「保健室」のように
効率や数字だけを求めるのではなく
人々が安心して暮らせるよう
私たちが目指すべき社会にしていかなければならない
人は誰しも 積み重ねてきた固有の歴史を持ち
日々の営みを営んでいます
多様性を認めるということは 特別扱いではなく
一人ひとりの孤立を防ぎ
その人らしい役割や生き方を一緒に創出していく
「社会的処方」そのものです
「現状を知る」そして「言動を変える」
ALLY(アライ)とは 当事者の気持ちに寄り添い
共に社会を変えていこうとする理解者のことです
難しい知識から入る必要はありません
まずは以下の「1歩」から始まります
- 現状を知る:「いない」のではなく
「言えない環境」がある現実を認識する - 当事者の背景を理解し耳を傾けその人自身を理解する
:表面だけではなく その裏にある当事者の尊厳と個の持ち味に目を向ける - 情報を共有しマイノリティを自身から打ち消していく
:多数•少数ではないと知る
誰もが自分らしく 安心して働ける・暮らせる街へ
一人ひとりの意識と微差な言動の変化がこの社会をより温かく持続可能なものへと変えていきます。